池島坑内体験ツアーのオプションとして、第二立坑事務所や社宅3号棟内部といった炭鉱会社の私有地である立入禁止区域への見学ができる島内観光がある。

時間が許せば、池島坑内のみではなく「(午後)池島坑内ツアー+(午後)観光オプション(約3時間30分)」がお薦め。実際、このプランは大人気のようで、すぐに満員になるが、ツアー定員が限定されているのは、11人乗りのトヨタ ハイエース コミューターで島内移動するため。

炭鉱最盛期は、広くない島内に8千人が住んでいたので、コンクリ造りの社宅アパートが沢山建てられた。一時期は児童生徒が1,800人いた学校も、現在は小学校と中学校が統合され児童と生徒が1名ずつしかいない。教職員十数名は海沿いのアパートに住んでいるらしく、炭鉱関連会社の方などを含めても現在は80人程度くらいしか住んでいないとのこと。

池島港近くは市営アパートが整備されており、人口密集度が高い地域。

このツアーの一番の特徴かもしれない、社宅内部見学及び展望台からの眺望


施錠されている3号棟入口が開けられて、当時の調度品などが揃えられた一室に入ることができる。



夜勤明けで日中寝ているときに使っていたらしい

不便な島住まいを強いることから、当時の家賃は数百円だし、瀬戸港への船賃も会社の補助があって、佐世保市内への無料送迎バスもあったらしい。


当時、珍しかった水洗トイレ


ベランダから屋上へ

廃墟となったアパート群だが、案内人の方も住む棟が遠くにある。元炭鉱マンでも、まだ契約中の方がいるらしいが、ほとんどは2拠点生活で、たまに釣りにきたり家庭菜園をしたりで池島に泊まっていくらしい。

くの字に曲がったモルタルの建屋が、先ほど入っていた坑内の反対側にあたるらしい

日頃は施錠されて近づくことができない第二立坑事務所も見学。

女神像慈海


事務所の横には、きれいな状態で大浴場も残っていてガラス越しに確認可


池島と言えば、この8階建てアパートの姿を連想する方も多いのでは?

1階は浴場だったので、2階の住居エリアは窓を開けると湯気が入ってくるので不人気だったとか。



8階建てアパート向かいのアパート。こちらも上部に行き来できる通路あり。




この3時間半のコースへ参加するには、遅くとも瀬戸港12:44発-池島港13:12着のフェリーで上陸しないとならない。
帰路について事務局へ問い合わせしたところ“16:45神浦港発-瀬戸港行の進栄丸は生活船であり定員も12名と少なく、また、予定時間前でも定員になると出発しますのでご乗船できない場合も考えられます”とのことで、池島港発の航路がお勧めとのことだった。
ツアー終了後に17:00池島港発-17:28瀬戸港着のフェリーを利用すれば、島内を自由に歩ける滞在時間はないのは残念なところ。
実は17時発の後に、もう一本最終便があるのだが、当日は欠航となっていた。通常、この航路に使われる「フェリーかしま」は定期点検のため、双胴高速船「れぴーど」で運行されていたのだが、オプションツアーの案内人が「今日は波が強いので、フェリー船だったら帰りは欠航していたかもしれません」と言っていたので、携行食など万が一日帰りできなかったときの備えは必要だろう。私は念のためカロリーメイトを持参していた。
今回は、朝早くにクルマで出てツアー参加し翌日に佐世保市に宿泊するプランだったのだが、観光オプションツアーのコースから外れていた鉱山操業前からの集落など、もっと島内をじっくり見たかったもの。

今度は島内唯一の宿泊施設である池島中央会館で1泊して、池島の夕焼けや朝焼けなどを楽しもうと思っている。池島は割合高低差が大きく、島内のコミュニティバスも2026年3月末で廃止されたので、電動自転車があれば島内移動にベストなんだろうけれど…


参考リンク














































