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https://blogs.yahoo.co.jp/roady_6 から引っ越してきました。最近は何かと忙しく放置気味。

石見銀山の清水谷精錬所跡

石見銀山 大久保間歩 一般公開限定ツアー」の説明で気になっていたのが、明治期に創業したものの不採算のためすぐに閉鎖された「清水谷精錬所跡」でした。
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近代化産業遺産好きとしては無視できず、世界遺産センターから徒歩30分(自家用車は旧市街には入ることができない)で行けるというので、大久保間歩公開ツアーの後に訪れてみました。

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大森地区のメインストリートと川を挟んで並ぶ「銀山遊歩道」は、緑が豊かで気持ちいいです。

小雨が降る中、到着した「清水谷精錬所跡」ですが、発掘作業中ということもあり近くには寄れず、ちょっと残念。でも、趣があってよい雰囲気でした。
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帰り道に寄った「五百羅漢」
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「立派な建物があるわけでもないし、何で世界遺産なんだと怒って帰られるお客さんが多いんですよ」とツアーのガイドさんが言っていましたが、私も世界遺産センター内で同じようなボヤキを耳にしました。

確かに、ちょっと見た限りでは、鉱山跡とレトロな町並みが残るだけの観光地に見えます。姫路城のような派手さはなく、鉱山や山城跡、銀を運んだ街道と港などが広範囲に分散しているので、上記のような感想を持つのは当たり前かもしれません。

そういえば、ただの広い原っぱだと思っていた秋吉台も、小学生のときに秋吉台科学博物館館長の講義を受けて、その成り立ちなどに感心したものでした。本当に石見銀山をよく知るためには、もっと学ばないといけないのでしょうが、今回のツアーでガイドさんの説明を受けて、私も石見銀山の真髄に少し触れた気がします。

大久保間歩付近、清水谷精錬所跡地とも、ところどころにシートが被さっている発掘中の現場でした。「謎の岩盤遺構」が発見されたのは数年前のことですし、長い間忘れられていた存在だったものが、世界遺産登録(とその準備)をきっかけに研究が進んでいるところらしいです。10年後に訪れたら、またいろいろなものが見られそうですね。