ハイブリッドカーは本当にエコなのか？

自動車評論家のなかで私が最も信頼している両角岳彦氏の著作「ハイブリッドカーは本当にエコなのか？」（宝島新書）が9月10日に出版されたので、さっそく読んでみました。

日本は本当に「エコカー先進国」なのか？ 「ハイブリッドカー」は本当に燃費がいいのか？ 電気で走れば「クリーンなクルマ」なのか？ 巷にはびこる“ハイブリッド神話”をぶった斬る。（同書の帯から）内容で、マスメディアで喧伝されているエコカー報道がプレスリリースを鵜呑みにして垂れ流されているものだとよくわかる一冊です。

両角岳彦氏は、まぐまぐの無料メルマガもろずみ総研メールマガジンを発行されています。メルマガの内容をまとめたムック「本音のクルマ論」（小学館・絶版）は、変な文章レイアウトのため読みづらいのですが、中身はわかりやすくおもしろかったので、続編を期待したいところです。

氏の著作で一番のお勧めは「図解 自動車のテクノロジーⅠ 基礎編・Ⅱ 最新技術編」（三栄書房・絶版）です。イラストを多用してメカニズムがわかりやすく解説されており、特にサスペンションやパッケージング等が主題の「基礎編」は、出版されてから十数年を経過した今でもその内容は古びていません。
同書はヤフオクや古本屋などでときどき見かけますし、その現代版といえる月刊誌「モーターファン・イラストレーティッドvol.1～12」（三栄書房・バックナンバー入手可）にも両角氏が関わっておられましたので、ハイブリットやディーゼルエンジン等の最新技術に興味がある方はこちらもお勧めします。