Every Day Is Exactly The Same

https://blogs.yahoo.co.jp/roady_6 から引っ越してきました。最近は何かと忙しく放置気味。

2019年に観た映画ベスト&ワースト

今年、劇場で観た映画の本数は21本で、昨年よりは多めでしたが、田舎では観られない映画が多いのは変わらずです。

 

ベスト5(順不同)

おもしろかった映画が多かったけれど、例年のようにずば抜けた一本を選ぶのが難しかったので、上位5本ということで。

バイス

妻役のエイミー・アダムス(最近、いろいろな映画で見ますね)に対して、主役を演じたクリスチャン・ベイルは、若い頃を演じているときは面影があるけれど、ハゲになってくると、誰が演じているのか分からないw
サム・ロックウェルが演じたブッシュジュニアのボンクラぶりもよかったし、スティーブ・カレルも流石だ。
重い内容だけれど、素晴らしい演出のコメディタッチで描いてエンタメしているのはスゴイ。最後のセリフでもクスッと笑ってしまいましたが、客の入りはイマイチでした。
アメリカの政治家や最近の出来事などが散りばめれらているので、事情を知るアメリカ人だったらもっと楽しめるのかなと思いましたが、レビューを見ると、何がなんだかわからないという理由で点数を下げるのはナンダかね。

 

映画『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』オフィシャルサイト

「FURY」(2014年)でズッコケた者としては、こういうのが観たかったんだ!
どちらかといえば、冒頭の戦車戦が好みですが、戦車内部の様子も色々見せてくれます。
弾頭等のスローモーションが多用されているのが目に付きますが、この手の映画が好きなら必見。白鳥の湖のダンス、アーニャのバイバイもヨカッタ!

 

フリーソロ

高さ975mの断崖絶壁エル・キャピタンのドーン・ウォールを、ロープや道具を使わず単独で登るクライマー、アレックス・オノルドの挑戦を描いたアカデミー長編ドキュメンタリー賞受賞作。

映画の大半は、入念に準備をしていく様子に割かれており、2015年にドーン・ウォールをフリー化したパタゴニア・アンバサダーのトミー・コールドウェルも登場する。

いくらルートを徹底的に予習しても、急な体調変化やちょっとした失敗は起こりうるので、命綱なしで死んだクライマーは多い。慎重にコトを進めるアレックスにしても、彼女ができてから練習中に2回も事故したりして、妙な流れも…

メルージミー・チン監督作ということで期待していたのですが、山や自然に興味がある方ならぜひ観て欲しい名作でした。
なぜ、フリーソロをするのかという理由について、MRI検査の結果で興味深い現象も確認できるのだが、母親の影響も伺えて、親子関係というのは大切だなぁと改めて思うのでした。

 

アイリッシュマン

映画のあらすじはまったく頭に入れず観始めたこともあり、最初は登場人物の名前と顔が一致せず少々混乱したのですが、3時間30分という長時間も特に気にならず楽しめました。

ジミー・ホッファ(アル・パチーノ)という名前は聞き覚えがあったのですが、後で調べたところによればアイリッシュマンことフランク・シーラン(デ・ニーロ)という殺し屋が自白した伝記を元にしたもので、年老いたフランクがジミー・ホッファ失踪事件を始めとした裏社会の出来事を回想していきます。

3大役者の競演の中で、特にラッセル・ブファリーノ演じるジョー・ペシがヨカッタ。
パチーノもよくて、彼が退場後は少々退屈に感じてしまったが、 グッドフェローズなどアメリカのマフィアものが好きな方なら、長時間の上映時間に臆さず劇場に行ってほしい。

 

ジョーカー

評判のよい話題作ですが、期待通りの傑作でした。
時代設定は80年代のようですが、現在の格差社会批判にも通じる内容となっています。
非常に重い話なのですが、アーサーがジョーカーに変わっていく過程を丁寧に描くことで、ジョーカーへの親近感も湧いてこないこともない。
ですが、諸手を挙げてジョーカー万歳という気持ちにもなれず、ややモヤモヤした印象を抱いたのですが、鑑賞後しばらく経ってからも、ホアキンのあの顔が度々思い出されるこの頃。チェロの音楽もよかった。

 

ワースト3

1. アド・アストラ

30年前に知的生命体探索のため深宇宙に向かって行方不明になった父を探す、仕事一筋な宇宙軍中尉のブラピというのが大まかな話なんだが、壮大な予告の雰囲気にのせられて期待したものの、う~ん…

最初はおもしろかったんですよ。時代設定は「遠くない未来」と言いつつ、月の開発が進みヴァージン航空の定期便もあるんだから、何年後のことなんだろうか。CAに毛布を頼んだら、追加料金を請求される場面で。LCCかぃと笑ってしまった。

月面でのカーアクションは目新しかったけれど、全体的には動きの少ない絵で、ブラピのモノローグが続く内省的な映画で、背後ではイビキも聞こえてきたw
後半、もっと何かあれば地味だけれど佳作SF作品となったかもしれないだけれどねぇ。海王星まで行って気づいたのがソレなの?

しかし、ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドで色気ムンムンだったブラピも、今作は老けて見えてお疲れモードでした。


2. スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け|映画 | スター・ウォーズ公式

エピソード7「フォースの覚醒」のときに、”最後のあのオチといい既視感たっぷりで、これからも、こんなマンネリズムが続いていくのだろうか”と思ったものだが、新しいことに挑戦したエピソード8「最後のジェダイ」を挟んで、また同じことになっちゃった。

実は誰々の子供でした、黒いフードの老人の手からビビビッ、絶体絶命の場面で駆けつける援軍の登場!とかは、もう見飽きてるので、まったく物語にのめり込むことができなかった。主演のデイジー・リドリーはヨカッタんだけどなぁ。

 

3. 映画『X-MEN: ダーク・フェニックス』公式サイト| 20世紀フォックス ホーム エンターテイメント

2000年から始まったX-MENシリーズの映画もついにフィナーレだそうで、最初の三部作からスピンオフのウルヴァリン3部作等を挟んで、リブートの4部作で19年間かぁ。

ウルヴァリン: SAMURAI」(2013年)を除いて劇場で観てきたけれど、3作目の「ファイナル ディシジョン」(2006年)や前作の「アポカリプス」(2016年)等カックンな作品もありましたが、好きなアメコミ映画でした。

可もなく不可もなくの1作目から大傑作の2作目(2003年)が続き、3作目(2006年)で大失速したものの、2011年に再開してからは、60年代を舞台にした「ファースト・ジェネレーション」(2011年)、70年代の「フューチャー&パスト」(2014年)と当時の史実を織り交ぜたストーリーの傑作が続いたものの、「アポカリプス」で失速し、今作を迎えたわけで、前作ほどではないが、う~んといったところ。

金返せレベルではないけれど、「フューチャー&パスト」で終わっておいた方がヨカッタかもねぇ。